サイロスパン

サイロスパンとは、糸をつくる過程において紡績と合糸を一つの工程で行う製法あるいはそれによって生まれる糸および商品名である。商標登録がされている。
CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)内の研究機関であるDivision of Textile Industryに所属するディーター・プレート(Dieter Plate)らによって開発された。
サイロスパンに関する特許は1973年、1974年、1976年に取得され、1980年に商業化されている。
開発された背景には、単糸がその耐久性の低さからウール織物に適さないという問題と、ウール織物に適する双糸をつくる場合はコストがかかっていたという問題がある。
サイロスパンによりつくられた糸は単糸と比べて製織中の経糸切れ数で大幅な改善がなされ、さらに紡績工程と合糸工程をひとまとめにして行うことで生産量およびコストの問題も改善された。

出典
https://csiropedia.csiro.au/sirospun/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/transjtmsj1972/38/2/38_2_P108/_pdf/-char/ja

関連用語

ウール

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