絣(かすり)とは、絣糸を用いて文様を表す織物技法である。文様を表す他の技法に、経糸もしくは緯糸の浮き沈みによって表現する、織り上がった後で染める後染めなどがあるが、絣は先に表現する文様に応じて糸に部分的防染処理を施す(これを絣糸と呼ぶ)ことで、独特のかすれ具合が出る。絣糸を作るための染色法としては、防染部分に紐状のものをくくりつける「括り染め」や、凹凸のある板に糸を挟んで締め付け、駅を流し込む「板締め染め」、締機や織締め機械を用いかたく織り込む「織締め」などがある。大島紬では力が必要な手機を用いるため、この作業は男性が行う。
(出典:成田典子(2014) テキスタイル用語辞典 テキスタイルツリー p.41 )

絣の歴史

絣技法の発祥はインドとされ、日本には東南アジアを経て14~15世紀頃に琉球へ伝わった。絣が織られ着られるようになったのは15世紀後半とされる。
日本独自の絣は12歳の井上伝という少女が藍染をもとに考案した。これが久留米絣の起こりである。その後伊予絣、備後絣といった日本三大絣が登場し、絣文化を形成した。
結城紬や大島紬でも絣の技法が用いられ、また自家用の絣である手前絣という概念も生まれるなど、日本全土に広く浸透した。

E-Gasuri., Picture Kasuri

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Yumihama-gasuri 05

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織り